修学院離宮の参観記録 【京都への旅】

  • 2019.03.20 Wednesday
  • 23:12
無謀ともいえる、修学院離宮へのアポなし当日参観。

大人の皆さまは、
きちんと宮内庁のホームページで予約してから行かれることをおすすめします。

テントをしまい始めた係員さんに「待って〜。」と声をかけ、最終3時の参観に間に合いました。

着物姿で必死の形相だったからか、少し心配そうにみていた係の方のその理由は、あとになってわかりました。。

こちらが全体図↓です。
修学院離宮の田圃を中心にして3つのエリア(下離宮・中離宮・上離宮)に分かれています。
 

参観はこの3つの離宮を巡ります。


高低差45メートル。
距離4キロ以上。
(えっ、本当ですかっ?)

齢80越えの母、しかも小雨、砂利道、果たして大丈夫なのか、、と思いましたが、
彼女はもうさくさくと傘さして歩き出しているし、もうついていくしかありませんっ。



ここで少し修学院離宮のお勉強を。
修学院離宮は17世紀中頃、後水尾上皇によって比叡山の麓の広大な敷地に造営されたもの。とにかく自然の借景のが随所にあり、山の離宮とも。

造営当時は、絢爛豪華な桃山美術とは一線を画し、
平安時代の貴族が好んだ王朝文化の再現の憧れがあった時代。
池に浮かべた船上で和歌を詠み管弦をかなで、『源氏物語』の舞台が再現されていたようです。

後水尾上皇は文化の担い手としても後生高い評価がある方でした。




晴れてきました。
こちらは御幸門。なんかこの雰囲気、神宮にも似ているような。。

まず最初に「寿月観」が見えてきます。
こちらの扁額は後水尾上皇の宸筆だそうです。




お庭には灯篭も。
袖型灯篭、朝鮮灯篭などを配しているそうです。
苔もびっしりです。

小川と小さい瀧も見えます。


 

襖絵には中国の故事・虎渓三笑(こけいさんしょう)の絵。岸駒の作だそうです。




建物と庭、そして比叡山のほぼ麓に近いこの立地感は、急に晴れたと思ったら
また雨が降ってきたりと、
もともとが気候が安定しない場所だとガイドさんは言っていました。
 
確かにこの後、またもや雨にやられるのですが。。笑)

 


さて、寿月観を後にして、中離宮へと向かいます。
山が萌えはじめた早春の気配の田畑を左右に見ながら細い松並木道を200メートル程歩いたでしょうか。。
京都とは言っても、まさに山中。
 
周囲の畑・田圃の風景が、長野にも似ていて。。

 


違うのはここには離宮がある不思議さのみ〜。


さて、こちらは中離宮の客伝。↓
中離宮は後水尾上皇の第8皇女・光子(てるこ)内親王のために造営された朱宮(あけのみや)御所が前身だそうです。
なので、どことなく雅な中にも女性好みの設えを感じられたりしました。
 
客伝は東福門院(後水尾天皇女御、徳川2代将軍秀忠娘)の女院御所の奥対面所を移築したものです。

 


奥の霞棚は、桂離宮の桂棚、醍醐寺三宝院の醍醐棚とともに「天下三棚」の一として知られています。
そういえば、2時間ほど前に桂離宮を参観したときに、観ました!
 

こちらは楽只件の「吉野山桜図」屏風。↓
 


ほ〜っとため息。
一足先に屏風で花見です。


さて、いよいよ道を戻って、今回の最難関、上離宮へと向かいます。

松並木の先が上離宮ですが、見えません〜。
雲行きもますます怪しくなってきました。

 

しかし、母へこたれずっ!
登る、登る。

 


と、がんばった私達を迎えてくれたのは
浴龍池(よくりゅうち)と大刈込を中心とした壮大な庭園でした。


隣雲亭から浴龍池をみます。
空気が澄んでいるとここから大阪の高層ビル群まで見れるんだそうです。

 


さて、少し下りながらこの浴龍池を周回しながら散策です。(まだまだ歩きますよ〜。)
こちらは千歳橋。

 



↓こちらは木製の長さ2件あまりの楓橋。

 


橋を渡って、中の島につきました。
こちらには窮邃亭という建物があります。


↓この扁額。窮邃、は
後水尾上皇のご宸筆。
 


部屋の中は、18畳の1室とし、間仕切りはなく、東に水屋があります。
6畳分を框一段分高くなった「上段」がありました。

 


さきほどの中離宮と比べると装飾はなく随分質素な印象を受けます。


でも、ちょっと外へ出るとこのよぅな景観ですから、
上皇にとっての贅沢は、きっときらびやかな装飾ではなかったのですね。。
意識的に装飾的なものを一切はぶいている気合いさえ感じます。。

 


 
雨の降りが強くなってきました。
 


修学院離宮、
桂離宮とはまた違った自然との一体感を感じる山荘の雰囲気でした。


自然の厳しさや素晴らしさがここにいるだけで実感できたのでしょうね〜。

母も無事ど根性で歩き通すことができました。
皆様の参観の天気の良いことをお祈りします〜。
宮内庁の方の説明も丁寧でとてもわかりやすかったので有りがたかったです。
皆様もぜひ一度ご参観くださいね。



 
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